2012年07月05日
六研/エラン シリーズ'70 ストーンモデル
当店にご来店頂いているお客様なら、1ヶ月ほど前からエランショーケースに素材のまま組みたてられたガバが置かれていることに気付かれたのではないかと思いますが、このモデル“ストーンモデル”が近日発売となります。“ストーンモデル”とは、フレーム、スライドにコーティングをせず、切削加工のままの仕上がりを味わっていただくモデルです。
実銃並みの重量を樹脂で再現するエランのスーパーロックライトR2。そのためには鉄よりもはるかに比重が高い金属粉を樹脂に混ぜる必要があり、それにはタングステンが使われています。（比重は鉄Fe7.86、タングステンWは19.30） ご存じの通りエランのガバは、射出成型時に出来る歪みを無くすため、外形のほとんどを切削加工で仕上げています。加工には超硬やハイスなどの刃物が使われますが、ここで問題なのが、樹脂に混入しているタングステンが、ものすごく硬いという事。特注の刃物もあっという間にダメになっていきます。そのため切削面には加工痕が残り、最終仕上げとして、これをすべて手作業で磨いていました。なんとか綺麗に削りたい! そうなってくると、地上で一番硬い物質、ダイヤモンドの登場となります。
このモデルより、刃物はダイヤモンドカッター、治具も作り直し、NCプログラムも変更しています。ダイヤモンドで削った滑らかな平面、ビシッと立ったエッジ、そしてそこから生まれる硬質感。エランモデルを気兼ねなく作動させられる心地良さ。今後はこのモデルにコーティングされた製品が出てきますが、まずは、形状だけでなく加工方法へもこだわった結果生み出された素肌が自慢のエラン最新作、ぜひご堪能ください。（敏）
※ちなみに製品名の“ストーン”は、石みたいとかではなく、とある方が由来です
【ELAN】
■コルトMK IV シリーズ'70 ストーンモデル
ダミーカートモデルガン
￥134,400
近日発売
マガジンもリニューアル!
マガジンの鋼板が、0.7mm厚になって、剛性アップ、重量アップ、仕上がりアップとなりました。
鋼板の規格は、日本とアメリカとでは違うので、今までのマガジンは日本規格の0.6mm厚が使われていましたが、アメリカ規格の0.7mm厚を特注して製作されています。これによりリップ強度が増して、より確実な装填が出来るようになり、ボトムプレートもしっかりとした溶接が出来るようになりました。溶接での変形も少なくなるので、背面の溶接後処理も綺麗になっています。さらに重量も10%以上アップです!
左0.6mm 右0.7mm 目で見るとこれだけの違いですが、持つとはっきりとした違いが分かります。
下0.6mm 上0.7mm 溶接時に歪まないので、背面も綺麗に。シルバーなのはQPQ前だからです。